蓋碗(がいわん)は、蓋・碗・受け皿の3つからなる茶器で、茶葉の開き具合と香りを確かめながら淹れられるのが最大の魅力です。持ち方と湯量のコツさえつかめば、台湾烏龍茶の香りをいちばん身近に楽しめる道具になります。
中国茶や台湾茶のお店で見かけて憧れて買ったものの、「熱くて持てない」「お湯がこぼれる」と、しまい込んでいる方もいるのではないでしょうか。この記事では、蓋碗の基本の使い方と、台湾烏龍茶を香りよく淹れるための手順を紹介します。
蓋碗がうまく使えないのはなぜですか?
蓋碗には取っ手がなく、熱いお湯を入れたまま縁を持って注ぐため、最初は難しく感じます。失敗の多くは、お湯を入れすぎていること、持つ位置が低すぎること、蓋のずらし方が大きすぎることが原因です。
蓋碗とは
蓋碗は、蓋(ふた)、碗(わん)、受け皿(茶托)の3点からなる茶器です。碗に茶葉とお湯を入れて蒸らし、蓋を少しずらしてできた隙間から、茶杯や茶海(ピッチャー)に注ぎます。蓋碗から直接飲むこともできます。
蓋碗ならではの楽しみ
- 茶葉の様子が見える:丸い茶葉が開いていく様子を確かめられます。
- 蓋香(ふたか)を楽しめる:蓋の裏に残った香りをかぐと、その煎の香りがよくわかります。
- 洗いやすい:口が広く、茶殻を取り出しやすいのも便利な点です。

蓋碗の持ち方
- 親指と中指で、碗の縁の外側に反った部分をつまむように持ちます。
- 人差し指で蓋のつまみを軽く押さえます。
- 注ぐときは蓋を手前に少しずらし、茶葉が出ない程度の隙間をつくります。
- 手首を返すように傾け、一気に注ぎ切ります。
慣れないうちは、受け皿ごと持つと安定します。
蓋碗で台湾烏龍茶を淹れる手順
炭紀の高山茶シリーズの商品ページでは、急須または蓋碗で淹れる方法が案内されています。ここでは阿里山青心烏龍茶を例に紹介します。
- 蓋碗を温める:熱湯を注いで全体を温め、お湯を捨てます。
- 茶葉を入れる:個包装1包(5g)を入れ、蓋をして軽く振り、温まった茶葉の香りをかいでみましょう。
- お湯を注ぐ:100℃のお湯を90〜100ml注ぎ、蓋をします。
- 蒸らす:1煎目は90秒が目安です。
- 注ぎ切る:蓋をずらして茶海や茶杯に最後の一滴まで注ぎます。
- 蓋香を楽しむ:注いだ後、蓋の裏の香りをかいでみましょう。

煎ごとの抽出時間の目安
| 煎 | 1煎目 | 2煎目 | 3煎目 | 4煎目 | 5煎目 | 6煎目 | 7煎目 |
|---|
| 時間 | 90秒 | 90秒 | 110秒 | 140秒 | 170秒 | 200秒 | 230秒 |
炭紀の高山茶シリーズ(阿里山青心烏龍茶、阿里山金萱烏龍茶、大禹岭高冷茶)共通の目安です。
蓋碗と急須の違い
| 蓋碗 | 急須 |
|---|
| 茶葉の様子 | 見ながら淹れられる | 蓋を開けないと見えない |
| 香り | 蓋香で香りの変化がわかりやすい | 香りがこもりやすい |
| 扱いやすさ | 慣れが必要 | 取っ手があり注ぎやすい |
| 手入れ | 口が広く洗いやすい | 茶殻を出すのに少し手間 |
| 向いている人 | 香りの変化をじっくり楽しみたい人 | 手軽に安定して淹れたい人 |
急須での淹れ方は烏龍茶の淹れ方の記事でも紹介しています。
蓋碗で楽しみたい台湾烏龍茶
- 阿里山青心烏龍茶:高貴で華やかな香りと滑らかな喉越し。世界緑茶コンテスト最高金賞(2021年)、AVPA "Teas of the World" コンテスト銅賞(2021年)受賞。
- 大禹岭高冷茶:標高約2400〜2500mで一芯二葉を手摘みした希少な茶葉。新緑のような清涼感とエレガントな花香が、七煎淹れても衰えないとされています。
香りの繊細な高山茶ほど、蓋香で違いを感じられる蓋碗が活躍します。

蓋碗で、香りの変化をじっくり味わう
蓋碗は、慣れるほどお茶の香りを近くに感じられる道具です。まずはお湯を控えめにして持ち方に慣れ、阿里山青心烏龍茶で煎ごとの香りの移り変わりを楽しんでみてください。高山茶シリーズは炭紀公式オンラインショップの高山茶シリーズでご覧いただけます。